カテゴリ:宗恵の本棚( 44 )

『新編 人はなぜ薔薇を愛するのか』

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この本は映画監督・熊井啓さんの奥さまで、日本薔薇会主催のジャパン・ローズ・コンクール「香り部門」の審査員の一人、熊井明子さんのエッセイ集です。

「一般にロザリオといえば、カトリック教徒が聖母マリアに捧げる祈りの際に用いる数珠。普通、薔薇の木で作った珠と鎖とで出来ている。」
薔薇の木で出来ているとは初めて知りました。

ロザリオ・・・rosary  

なるほど・・・そうなのですね。

熊井さんは少女の頃から気に入った詩や俳句、短歌や小文などをノートに書き抜いていらっしゃいます。その中から、わたしも気に入った短歌をご紹介いたします。


われはけさそうひにぞ見つる花の色をあだなるものといふべかりける   紀貫之


野茨をりて髪にもかざし手にもとり永き日野辺に君まちわびぬ  与謝野晶子


かくまでも心のこるはなにならむ紅き薔薇か酒かそなたか  北原白秋



紀貫之の歌の「そうひ」は「薔薇」の訓読み。
白秋の「薔薇」はやはり「そうび」と詠みます。

歌人・塚本邦雄さんは
「薔薇は''ばら''や''バラ''ではなく、やはり、この字でないと」
とおっしゃったそうです。
わたしは・・・「ばら」が好きかな・・・。

2003年5月15日 千早書房刊
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by soukei3 | 2007-03-15 11:38 | 宗恵の本棚

地霊のたたり?:『京都炭屋 おもてなしはお茶の心で』

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昨年9月末に裏千家青年部全国大会が京都であり
そのオプショナルツアーで行った「炭屋旅館」。
あちらでもこちらでも記事にしましたが
そこの先代ご夫婦と現女将さんのお話の聞き書きの本を見つけました。

『京都炭屋 おもてなしはお茶の心で』 2006年12月12日 草思社刊

先代の堀部公充(こういん)さんは平成16年(2004)に亡くなられましたが、裏千家の老分という大役についていらっしゃった方で、「炭屋」はお茶事のできる旅館として知られています。
公充さんは奈良の御所(ごせ)の山持ちの家に生まれました。吉野の山から紀州にかけての材木を伐り出して売って、田地は小作人に耕してもらっている、という気楽なお家のお父様は考古学に凝っていらっしゃいました。考古学の教授について発掘のお手伝いをされていました。大正から昭和の始めの頃のことですので、だいたい何先生か想像できますね。公充さんはお父様のことを人に聞かれると「なんや知らんけど、とにかく岩を掘りに行ってはるのや」と言っていたそうです。本文から引用します。

親父がそんなんで、あんまり考古学に凝ったりするもんやから、一時、神経衰弱になってしもうてね。
「それは、あんまり昔の人の墓なんかを暴いたりするから、その業がたたって体の調子が悪うなるのや」
と人にも言われて、だいぶシュンとしていたような時代もありましたな。それから、
「もう、そんなことはやめて、あんさん、お茶をやりなはれ。お茶は精神の安定によろしいでえ」
そういうアドバイスをしてくれた人があったんですね。
さすがの親父も、もうこれはあかんと観念したらしく、殊勝にも、お茶を始めることになるわけですよ。
それで、庭の一部をつぶしてお茶室を建てたりしてました。(中略)。
ま、そんなんで、うちの家では、わたしが幼稚園へ通うてる時分から、自然とお茶に親しむようになったんです。


わたしはこの部分を読んで、ひゃぁ~そういう人もいるんだなぁ、と思いました。
日本の考古学者で墓を暴いたから神経衰弱になった人なんていたかしら?
だいたい神経衰弱になってたら考古学なんてやってられないし・・・。
これがプロとアマチュアの違い?とか思ったり・・・。
現にこのわたしもお墓をいくつも暴いているし・・・。
福岡では弥生時代の甕棺の中にハンサムな17歳男子の骨がそっくり残っているのを掘ったこともありますが、神経衰弱にはならなかったな・・・。
エジプトのツタンカーメンの墓の発掘に携わった人たちは謎の死を遂げていますが・・・。

思うことは様々ありますが、考古学が公充さんをお茶に導いた、という事実を知りちょっとうれしくもありました。そしてわたしが今こうやってお茶に関わっているのも、何か関係があるかも・・・なんて思っています。


茶の湯 あいうえお 「の」・・・ノンコウ
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by soukei3 | 2007-03-05 09:00 | 宗恵の本棚

可愛いアルバムが届きました:♪誕生日♪

きょうは長岡市立科学博物館に用事があるので
ちょうど『陶のかたちⅣ ~現代陶の奇蹟』を開催中の「ぎゃらりい栗本」へ。
夫の誕生日ですので、以前から狙っていた若尾経のぐい呑みをゲット!
修士論文の追い込み中、息抜きにやってきた長岡技科大の学生さんは
加藤委(つぶさ)のお皿を手に入れていた。
若い方が焼物に興味を持たれてうれしいな。
そのうち茶道にも・・・と思ってしまいます・・・。

お昼は長生橋を渡った先にある「フレンチダイニング アシェット」。
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メインディッシュの「牛ホホ肉の赤ワイン煮」です。
家庭的な雰囲気のお店で、素材を生かしたお味で美味しゅうございました。

長岡市立科学博物館で夫が用事を済ませている間
わたしはK氏の「地球の歩き方 パリ&マドリッド編」を拝聴しておりました・・・。


家に戻ると






お~届きました!






rose_kanpaiさま からの「ミニアルバム」♪
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『ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ』

先着5名にいただける、ということで応募いたしました!
みごと当選!?
10枚の写真が収められています。
わたしは右の『新雪』がroseさまらしくて好きです☆
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左は『ジュリア』
roseさま、ありがとうございました☆
パソコンの横に飾って、いつも眺めていますね!
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by soukei3 | 2007-02-01 20:41 | 宗恵の本棚

一期一会:『時代の証言者 15 茶のこころ』



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今日は茶道ネタで・・・。

わたしの好きな言葉はネームカードにもあります

一期一会

です。

木曜日、最後の委員長会議に出席したおり
(社)茶道裏千家淡交会総本部より青年部あてに

読売ぶっくれっと 『時代の証言者 15 茶のこころ』 千 玄室著

が数冊送られてきたので、一冊お借りしてきました。
裏千家・千玄室鵬雲斎大宗匠は坐忘斎お家元のお父様。choriさんのお祖父様です。
わたしも何回か大宗匠とほんの少しですが、お話させていただく機会がありました。
なんとも言えない大きなオーラを発せられて、目を見てお話くださるお言葉は優しく、
利休さんから15代続く風格と人間的な温かさが伝わってきました。

この本の冒頭に「一期一会」という文があります。

 茶室の中のお点前は、非常に静のものですが、本当は生き死にかかるぐらいのすごい緊張感があるのです。
 例えば「一期一会」で有名な井伊直弼の一会集を読んでも、私は普通の茶人が感ずるようには一期一会を感じません。一期一会は、カーッとした本当の火花が出るような触れ合いなのですね。「今このお茶に呼ばれたら死んでもいい」「このお茶をあなたに差し上げたら私も死んでもいい」というぐらいの気迫です。
 あなたのために、何もない部屋に、この掛け物を掛け、この花を生ける。そして、今ここでお茶を一服点てて差し上げる。客が帰ったらみな片付けてしまい、何もない、また無なんです。無から出発していることを教える場が茶室であり、その空間は無限です。そこに無限の哲学というものが潜んでいる。

これを読んで、今までわたしは生き死にかかるぐらいにお茶を点てたことがあるだろうか・・・と茶道に対する甘さを痛切に認識しました。
今年もあと半月。来年からは楽しいお茶はもちろんですが、その奥にある厳しいお茶を自分なりに追及していかなくては・・・と思います。
そのような時にも、ばらを育て、ばらの香りを聞き、優しい時間を過ごせたら最高ですね。


◎きょうのBGM
Mariah Carey:All I Want For Christmas is For You(恋人たちのクリスマス)
マライアの伸びやかな声が、とても楽しいクリスマスソングにぴったり。
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by soukei3 | 2006-12-16 11:58 | 宗恵の本棚

絶対に行く!:『イギリスにたくさんのありがとう』

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『イギリスにたくさんのありがとう』 王由由著 2006年12月1日 東京書籍刊

Ricoさまのブログで紹介されていて、すぐに欲しくなった本です。
小さい時から何故かイギリスが舞台となった小説が好きです。
わたしは一度も海外に行ったことがありません。
我が家でパスポートを持っているのは二人の子供だけ!
外国に行くのならまず「イギリスに行きたい!」と思っています。
ばらが好きなのも、ここからきていますね。

この本は写真集のようなエッセイ集みたいなもの。
ますますイギリスの魅力にとりつかれてしまいました☆

明日は長岡まで忘年会?に行ってきま~す♪
詳細は後日!
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by soukei3 | 2006-12-09 15:28 | 宗恵の本棚

詩集『chori』


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詩集『chori』が届きました。
わたしは小さい時から詩が好きです。
「chori」を応援していきたいと思います。

choriさんとはブログをリンクさせていただいております。
どうぞご覧になってください。 http://chori21.exblog.jp/
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by soukei3 | 2006-09-05 09:50 | 宗恵の本棚

おとこ友達との会話

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白洲正子さんの『おとこ友達との会話』新潮文庫 を読みました。
赤瀬川原平・前登志夫・仲畑貴志・青柳恵介・河合隼雄・養老孟司らの
「おとこ友達」との対談集です。
お話するだけで本になっちゃうなんてスゴイですね。
白洲さんは聞き上手なんです。
好奇心旺盛の白洲さんの気魄で相手に喋らせてしまう・・・。
文庫ですのですぐ読めます。

それにしても素晴らしい「おとこ友達」の面々・・・。
普通の主婦には「おとこ友達」なんてできませんね。


画像は再び咲き出した『クレマチス』。
ずーっと『鉄線』と思っていましたが花びら(ガク?)の数から
『クレマチス』と判明。
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by soukei3 | 2006-09-02 13:30 | 宗恵の本棚

『バラ図譜』は高いけど:『バラ』

きょうは明日に予定しております「ブログ茶会」準備のため
ちょっと忙しいです。
お稽古にも行かなきゃ、だし・・・。


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この本はルドゥテの『バラ図譜』に載っているすべての絵が
再録されています。
学研から復刊されたものは高くて手がでませんが
これはとてもリーズナブルでした。
今は絶版になっています。
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by soukei3 | 2006-07-07 08:23 | 宗恵の本棚

またまた増えちゃった・・・

昨晩9時過ぎに長男が
「明日着ていく服がない」というので、あわてて11時までやっているイ○ンに行きました。
長男の運転で次男と3人で夜遅くのお買い物。きっとこれが最初で最後かもね。

いつものことで本屋さんにお立ち寄り。
やっぱり見ると欲しくなっちゃうのよね…。

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今朝、長男と次男は東京へ。
初めて一人暮らしをする次男は緊張気味。
お兄ちゃんと一緒に東京まで行くので少しは安心だったかな…。

ということで、わたしは明日引越しで東京へ行きます。
次男の入学式が5日に東京国際フォーラムであるので、
それまで東京でのんびりしてきます。
わたしの時は武道館だったな…。

ではでは5日までお休みいたしま~す。
あっ、何かあったら携帯から投稿するかも!
じゃあねぇ~!!!
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by soukei3 | 2006-03-31 10:47 | 宗恵の本棚

『バラのコンテナガーデン』

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『簡単に美しく咲かせる バラのコンテナガーデン
監修 有島薫  2004年10月20日 小学館刊

わたしがばら栽培を始めたきっかけは
お友達がばら栽培をなさっていたからです。
小さい時、イギリスのばら園に憧れ父に「ばらを育てたい」と言ったのですが
「虫がつくからダメ」の一言であきらめていました。
一昨年の秋、お友達がばらを栽培しているとお聞きし、昔の夢がよみがえり!?
大苗二つを購入し、始めました。
その時に求めた本がこれです。

飽きっぽいわたしは
(「冬のソナタ」に熱中していたわたしは一体誰?と自分自身で呆れています)、
次男に「どうせすぐばらも飽きるんでしょ」なんて言われましたが
最近「ばらは飽きないで一生懸命だね」と言ってくれましたよ。
我が家は純和風の庭なので、鉢でしか育てられません。
これからもそれは変わらないでしょう。
鉢でばらを育てていらっしゃる方も、たくさんいらっしゃるようですね。
今年の春はまたばらの数も増えて、とっても楽しみです♪
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by soukei3 | 2006-03-29 17:20 | 宗恵の本棚


鉢植えで育てているばらの記録や、日々の生活で感じたこと、茶の湯のことなどお話ししてきました。また新たなブログでお会いいたしましょう。


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